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100年

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『日本のイタリア料理100年史』と題して発売された料理王国・・・

今やイタリア料理は日本人の食事の一部となりつつある
学校の給食にもスパゲティやピザが主食として出る時代
コンビニでは、お昼時になるとサラダパスタが飛ぶように売れ
電話で注文すれば、家ですぐにアツアツのピザが食べられる
そして・・・
街には何軒ものイタリアンレストラン

ふと思う・・・
日本人が好きなイタリア料理とは、どんな料理?
お年寄りには、脂っこい料理だと思われていないだろうか?

イタリアは日本の風土に似ている・・・

大都市を除けば、のどかな田舎町が続き、女はよく働く。

私はイタリアの田舎町で、あるおばあちゃんに出会った。
言葉も何もわからない私は朝から畑へ連れて行かれ
野菜を採り、細かく切る。
これはお昼に食べるミネストローネの材料だと言う。
当たり前の事だが、にんじんはにんじんの香りがするし
玉ねぎは香ばしい甘い香りがする・・・それは心が安らぐ香り。

おばあちゃんは、私に必ず野菜の香りをかぎなさいと言う。
野菜の香りをかぎながらハーブを決め調味料を決める。
おばあちゃんが作ると、なぜか優しい味のミネストローネができる。

そして、その美味しい野菜の皮で作った第二のミネストローネは
猫のミーヤが食べるのだ

イタリアの田舎町で暮らして、食事の大切さが身に染みてわかった。
彼らは一生懸命働き、食事の時間は削らない
人生を楽しむように、食事も楽しむのだ。

素材の香りを大事にするコック達
たとえば、日本では匂いが嫌われるニンニクも
‘profumo' 香りなのだと言う。

そして、素材の香りを引き立てるのがワインなのだと・・・

飲めない私でも、お昼のプランゾーから食事共にワインを口に含み
素材を生かす香りを探して楽しんだ。
これが、イタリア人の食に対する愛し方なのだろう。

日本にイタリアの文化が流れて100年、いやもっと古いのかもしれない・・・
それを考えると、もっともっとイタリアを知り、日本人が忘れつつある
食の原点を考え、子供達にも伝えていきたいと・・・考える

そんな一冊でした。
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by grappoloinfo | 2006-06-15 02:00 | 掲載紙
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